2015年2月28日土曜日

本格的なチャイナベーコン・腊肉[Làròu]を作ってみる

さて、そんなこんなで中華なベーコンを作ってみることに。
本場のレシピを参考に自分でも出来そうなレシピで作ってみました。
漬込み1週間と吊るし干し1週間の長丁場。
結果からお伝えしますと、結構納得できるものが出来ました。
ちょっとしょっぱいが、あの味にかなり近い。


ではレシピです。
[材料]
 豚バラ肉のブロック 約1Kg
 醤油 1.5合(270cc)
 塩 大さじ3(約60g)
 バーボン 大さじ4(60cc)
 氷砂糖 40g
 花椒(ホール) 大さじ1
 八角(ホール) 5個
 生姜 一握りぐらいのブロック
生姜を加えたのは殺菌効果を期待したためです。
なにせ火を入れない状態で2週間かかりますから。


[作り方]
1.花椒と八角をすり鉢で軽く砕きます。

2.生姜はスライスにします。

3.鍋に1と2と醤油、氷砂糖、塩を入れ弱火にかけます。

4.煮立たないように氷砂糖が溶けるまで混ぜます。

5.氷砂糖が溶けきったら火を落として冷まします。
この段階で結構濃ゆい中華料理っぽい香りがしました。

6.冷めたらバーボンを入れ混ぜます。これで漬込みタレが完成。
今回は飲みかけのジャックダニエルを使いました。
バーボンを使うのは漫画のマスター・キートンの「特別なメニュー」の影響です(^^;

7.豚バラ肉のブロックは3〜4cm幅に切り分けます。
今回は3本に切り分けました。
皮付きのブロックだったので2つは皮を取り、1つは残してみました。
本場中国では皮付きのまま使うようです。

8.6のタレと7の豚バラ肉をフリーザーバッグに入れて冷蔵庫で寝かします。
なるべく空気を抜く、っていうのはこういう漬込み料理の定番ですね。

9.冷蔵庫の中でときどきひっくり返して1週間寝かせます。2回ひっくり返しました。

10.漬込みが終了した肉を吊るして1週間干します。

11.干し始めて4日目。
様子見のためおろしてみました。
いい感じに干し上がってます。すっかり棒状。


12.干し始めて1週間。
写真ではわかりづらいですが、油が表面にうっすら浮いて指でなぞるとべっとり。
参考にした中国のページでは「约一周后,可见泛出很多油,就可以了」(約一週間後、油がたくさんにじみ出てきたらOK)とありましたのでこんなかんじでしょう、多分。
右側のは皮付き。いい感じの飴色になりました。

このままだと蒸籠に入らないので半分に切りました。
断面はこんな感じ。結構中まで熟成しています。
試しにスライスして味見したら、このままでもいけそう。

12.30分、蒸籠(セイロ)で蒸して出来上がり。

すぐに切ると肉汁が出てしまいそうなので、冷めるのを待ってからスライスしました。


--------
う~ん。これこれ。
かなりあの味に近いです。
皮付きもいけます。
皮の部分がコリコリして食感のアクセントになる。

これ、白飯が欲しくなる。
塩が強めなので酒が進みます。
蒸さないでそのままチャーハンとか野菜炒めの具に使ってもいいかもしれない。

作ってみた感想は

  • 季節を選ぶ料理です。冬場だったから良かったけど、もう少し暖かくなったら虫とかカビが心配。
  • 干す期間は1周間を目安にしたけど、硬さとか油の滲み出し具合で判断するのが良いと思う。期間は室温や乾燥具合で左右されるはず。
  • 塩はもう少し控えめ、もしくは無しでもいいかも。
  • 好みの問題だけど、バーボンは正解だった。
  • 調べたり作ったりしてみてわかったけど、これは作り方で個性が出る料理。きっと本場中国でもいろんな味があると思う。
です。

--------
[おまけ・その1]
肉を吊るすのには100均のS字フックを使いました。
でも、ちょっとだけ加工。

肉を刺しやすいように先端をペンチで開き気味に曲げて、グラインダーで尖らせました。

今後も使うことを考えて焼入れ。
ガスレンジで先端が真っ赤になるまで熱して、水に入れてジュッと冷ますこと3回。
こんなかんじに仕上がりました。

[おまけ・その2]
待ちきれないので、漬込みに使ったタレを再利用して豚焼肉を作ってみました。
漬け込んだ後のタレを取っておいて、豚肉のスライスを一晩漬け込んでフライパンで焼くだけ。油はごま油を使いました。
(写真右。左はエビマヨです)


味は…、ローカル中華っぽい!
八角の香りがいい感じです。

Worldwide data SIM: GigSkyを買ってみた

Worldwide data SIMの比較をしていたら今使っているRoamlineよりGigSkyの方が良さげに見えてきた。そんなことを思っていたら台湾に行くことになったので、こちらでポチってGigSkyを買ってみました。

ポチってから3日ぐらいで届きました。
日本でも使えるはずなので、とりあえず試してみる。
iPhone6にSIMを入れてしばらくするとSoftbankの電波を掴みました。

以前ググった時の情報だとDocomoと書いてあったけど、契約変わったんですかねぇ。
で、SIMカードの台紙に書いてあるとおりにSettingでData RoamingをONにして、APNを設定しようとしたけど…、
APN設定が出てこない。うーむ

自宅でやっているのでWifiは繋がる。
とりあえずwww.gigsky.comにつないでアカウント作成やSIMのアクティベーションを先にやってみよう、と思いアカウント作成とアクティベーションをやってみた。
でもAPN設定は出てこない…。

あちゃー。やられたかぁ?と思いつつ、そういえばiOS用の専用ソフトがあるのを思い出し、インストール。これでFreeの1日プランを購入。
でもAPN設定は出てこない…。

むむ。もしかしてIIJmio用のプロファイルが邪魔してる?と思ってプロファイルを削除してみた。
でもAPN設定は出てこない…。

完全に行き詰まった。
もしかしてiOS8.1.3ではAPN設定できないのか?
試しにChinaUnicomのSIMを入れてみると、出てくるじゃないAPN設定。
漫画だったら頭の上に「???」が浮かんでいたと思う。
すっかりハマる。
むむむ。

しばらく悩み思いついた。
推測するに、おそらくこれは最近のMVMOのSIMなんかと同じで、ある種のSIMはAPN設定が出てこない現象。IIJmioの場合はAPN設定は出てこないが、その代わりIIJのHPからプロファイルをダウンロードできる。
ここまで考えて、なんとなくSIMカードの台紙に書いてあるAPN設定「openroamer.com」をぐぐってみると、やたらシンプルなページがヒット!
「From your iOS device please install this file」とあるじゃないですか!
早速ダウンロードしてインストール。
やっとこさ、つながりましたよ…。

まったく、どこかに書いておいてほしいものですねぇ。
ですので、ここに書いておきます(^^;

しかし、たまたまWifiに繋がる環境にいたからプロファイルのインストールが出来たけど、どこかの国に渡航して空港で無料のWifiが無かったらホテルに行くまで設定できない、ってことじゃないか!
空港で人と待ち合わせするシチュエーションって結構あるんだよなぁ。
この時に使えなかったら致命的。
なんとかiPhone本体にプロファイルを保存してインストールできないかと試してみたけど、今のところ方法が見つからない。
(メールに添付して送っておいて開きっぱなしにしておけば良さそうだけど、あまりスマートじゃないので却下)

ネットワークにつなげるための設定がネットワークにつながらないと出来ない、というこの矛盾。解決方法を調査中です。
キャリアが違えば現象も違うかもしれないので、台湾に行ったら試してみますかね。

台北でのGigSky顛末記はこちら。

2015年2月21日土曜日

Worldwide data simの比較をしてみた

長い間量産製品の設計エンジニアをやっていると世界中あちこちに飛ばされます。
初めて飛ばされたのはドイツ。その後は米国、台湾、中国、香港、スイス、英国…。
生産拠点は中国なので中国、香港、台湾がメインです。

iPhoneは初代から使っています。
初代は米国に出張する同僚に買ってきてもらい、Jailbreakして使っていたんですが、日本では使えず、もっぱら中国・台湾に出張した時に使っていました。年間半分は中国か台湾にいたのでたいへん重宝しました。
当時はまだまだ音声通話が重要でしたが、昨今VoIPやらSIPやらデータ通信ベースの通話も可能となり、今やデータ通信が最重要。データ通信さえつながれば誰とでも繋がる環境が構築可能です。

例えば僕の場合、日本ではIIJのIIJmioというサービスを使用していますが、発信はGoogleの「Hangout」を使っています。おそらくこれがVoIP系音声通話は最安値で日本の携帯と通話するケースでは0.09USD/min(2015.2.15時点のレートで約11円/分)です。ちなみにDocomoやIIJなどのMVNOの場合、携帯への通話は20円/30秒=40円/分です。Hangoutの難点は受信先での通知が「通知不可」になってしまうことですけど、慣れてもらえばそれまで(^^;

受信は国内にいる場合はIIJmioの音声通話、海外にいるときはfusion IP-phone SMARTを利用しています。Fusionはデータ通信さえ繋がっていればどこでも使えるサービスで、月額基本料金無料で使った分だけ支払えばよい(UKあたりでは”Pay as you go”と言います)実にありがたいサービスです。
ちなみに海外でこのサービスを利用して受信するにはちょっとしたTipsがあります。IP-Phone SMARTは050の電話番号がもらえるのですが、それをいちいち関係者に連絡するのも面倒なのでIIJmioの転送設定を使っています。転送サービスそのものはDocomoのもので、設定の方法は全くDocomoと同じです。この転送サービス、通常は待ち時間設定ができるのですが、SIMがアクティブではない場合、つまりSIMを抜いている場合は設定された転送先にすぐ転送されます。ですので国内(IIJ)のSIMを抜いて海外のSIMを入れている場合、待ち時間なしで転送されます。しかもIP-phone SMART側で設定をしておけば取り逃した受信はメールで通知してくれます。とりあえずデータ通信につながってさえいれば海外でも国内の携帯番号の受信を取り逃がさないという安心感があります。(現地通話の受信はLineかWhatAppかViberです)

さて、こういう環境が構築されると気になるのは海外での通信環境。なんとか手持ちのスマホが何処の国にいてもネット繋がっている環境が構築できないか、ということが課題になるわけです。

「で、結局どのSIM使ってるの?」ってなりますよね(^^;
前置きが長くて申し訳ない。
・中国・香港 ChinaUnicomの「如意中港通」
・それ以外の国 Roamline
です。

如意中港通はChinaUnicom香港のSIMで香港と中国の両方の携帯番号がもらえてデータ通信もできるすぐれものです。これを手に入れたのは確か2011年。香港と深センを行ったり来たりしていた時に香港の空港の7-11で買いました。深センで使うことがほとんどだけど香港空港でリチャージができるなどなかなか便利です。もちろん中国本土でもリチャージ出来ます。
あと、300元リチャージすると有効期限が1年半になり、僕の使用環境ではほとんど気にしなくて良いのがいいところです。
さらに!中国本土でもFbやTwitterが見れます。香港籍のSIMなので本土では海外ローミング扱いなのでこういうことが可能なんですね。
現在は「如意中港通」は販売されていませんが、アップグレード版の「Cross Boarder King Dual-Number Prepaid SIM(跨境王)」や「跨境王加強版」が発売されているそうです。
実は、次に香港に行くときは「跨境王加強版」を買おうかと思っています。この加強版、データローミングの範囲が拡大されていて、中国・香港だけではなく、台湾とマカオ、日本がカバーされているんです。しかも日本以外(中・港・台・澳)で使えるデータパックがあり、7日データパックは300MB/48HKD、30日データパックは500MB/68HKDです。あとで紹介するRoamlineやGigSkyなどに比べて激安。僕としては台湾でも使えるところがポイント。
ちなみに日本では0.02HKD/KBの重量制。ただし一日あたりの上限は68HKD。つまり3,400KB≒3.32MBが上限とちょっと残念な感じ。

Roamlineはドイツ発のWorldwide data roaming SIMです。ほぼ世界中何処に行っても繋がる(世界135ヶ国をカバー)ことと、料金体系がシンプルなのが気に入っています。
料金は大きく2つのエリアで分かれていて、ユーロ圏とカナダ・アメリカは0.2€/MB(≒0.23USD/MB)、その他は0.89/MB(≒1.01USD/MB)。(2015.2.21現在)
また、このSIMは月々の基本使用料はなく”Pay As You Go”なSIMです。ユーロ圏は空港でSIMが売っていたり街角でも簡単にSIMが手に入るのですが、それでも現地に行くまではなにかと不安なもので、これひとつ持っておけば多少お高いですが必ずOn Lineになれると思うと安心なんです。

最近は「Worldwide data SIM」とか「Global data SIM」とググるといっぱい出てくるけど、良いのがなかなかないんですよね。Roamlineがもう少し料金下げてくれれば言うことなしなんですが、それはないものねだいというもの。
そんな中でGigSkyはちょっと惹かれる料金体系。
条件を揃えて比較してみました。
(為替は2015.2.21時点のレート)

::GigSky 175MB/7日間
 アメリカ:3000JPY≒25.19USD
 スイス:3000JPY≒25.19USD
 中国:3000JPY≒25.19USD
 台湾:3000JPY≒25.19USD
 維持費:なし

::Roamline 175MB(7日間プラン無し)
 アメリカ:(175x0.23USD=)40.25USD
 スイス:(175x0.23USD=)40.25USD
 中国:(175x1.01USD=)176.75USD
 台湾:(175x1.01USD=)176.75USD
 維持費:なし

::ChinaUnicom 跨境王加強版 300MB/7日間
 アメリカ:N/A
 スイス:N/A
 中国:48HKD≒6.19USD (3.61USD/175MB)
 台湾:48HKD≒6.19USD (3.61USD/175MB)
 維持費:月々18HKD≒2.32USD

こうしてみると跨境王加強版が圧倒的に安いけどアジア圏だけというのが残念です。
WorldwideなSIMとしてはGigSkyに軍配が上がります。実際の使い方を考えると今後アジア圏(中・港・台)は跨境王でカバーするので、Worldwide SIMに期待するのはユーロ圏や米国で現地SIMを手に入れるまでのつなぎ。実はGigSkyは国が変わるとデータプランは買い直しだけど、その国に入って最初の1日・10MBは無料という特典があって、非常に魅力的です。(でも無料特典しか使わない、なんてことやってると契約切られちゃうだろうなぁ(^^;)
しかしRoamlineはSIM入れてAPNを設定すればすぐ使えるのも魅力。(GigSkyはプランの購入作業が必要。アプリでポッチっとするだけらしいが…)

というわけで、
・Worldwide用にGigSkyはそのうち手に入れたい。
・アジア圏用に跨境王加強版を手に入れたい。
と思っています。

--------
[追記]
結局GigSkyを買ってみました。
顛末記はこちら↓
・Worldwide data SIM: GigSkyを買ってみた
・Worldwide data SIM: GigSkyを台北で使ってみた

--------
[おまけ:READY SIM]
意外と入手困難なのが米国のSIM。ハワイに行った時はわざわざアラモアナショッピングセンターのAT&Tまで買いに行きましたよ。
しかし最近ではREADY SIMなるものがあるんですねぇ。これ、トラベーラーがターゲットのようです。
Amazonでも買えるみたい。

2015年2月15日日曜日

ココナッツオイルで全卵マヨネーズを作ってみた

今年の1月25日のTV番組「世界ふしぎ発見」でココナッツオイルを使ったケトン体ダイエットというのを放映していました。詳しい内容は他のBlogなどに譲るとして、この番組をたまたま見た僕は、とりあえずココナッツオイルをネットで注文してみました。ココナッツオイルはExtra Virginていうのと普通のがあるようで、とりあえず安価な普通のを注文。3日ほどで届き、早速いくつかの料理に使ってみましたが、癖もなく軽い油でなかなか良さげです。

しばらく使ってみたけど、やっぱりいい感じ。じゃあ料理で使う油はみんなこれにしちゃえばいいじゃない、ってことで追加注文をしようとしたら「売り切れ」の文字…。えっ、と思って楽天やAmazonをくまなく見て回るがやっぱり品切れ…。どのショップも3月〜4月に再入荷となっています。TVの影響恐るべし。
あらら〜、出遅れちゃったよ、と途方に暮れながらも調べを続けていると、海外配送のネットショップだけはまだ注文を受け付けているじゃないですか!
よっしゃ!とばかり大量注文!
そして、届いた品がこちらです。約1週間で到着!
(こちらのショップで購入)

早速料理に使ってみたんですが、うーむ。なんというかほんのり甘い香りがします。ネットの何処かで「ハワイの香りがする」とのたまっていた方がいましたが、確かにそう言われればそんなような…。でも、食えないというほどきつい香りでもなく、使い方次第かなというレベルなんです。最初に買ったココナッツオイルの方が癖がなく使いやすいけど今は手に入らないし、3月いっぱいこれで乗り切れば後は何とかなりそう。しばらくはこいつを使ってみることにします。

大量に届いたので早速何か作ってみようと考えて、とりあえずマヨネーズを作ってみることにしました。マヨネーズは普通は酢と油と黄身で作るので、酸味で甘い香りが抑えられるかも、という目論見です。
今回は黄身だけじゃなくて全卵を使います。全卵を使うマヨネーズはチョット前にクックパッドでみかけて作ったことがあるんですが、ちょっとゆるく仕上がるけど白身を捨てなくていいのが気に入っています。
(その時に参考にしたレシピはこちら)

では、作ってみます。

[材料]
  ココナッツオイル 1瓶(16oz 454g)
  オリーブオイル 適量(0.5合ぐらい)
  卵 4個
  酢 大さじ4
  塩 小さじ3
  コショウ 適量
  鶏がらスープ顆粒 小さじ2

[作り方]
 1.卵(全卵)と酢をボールに入れる。

 2.よく混ぜる(ブレンダー使用)

 3.ココナッツオイルを少しづつ入れつつ混ぜる。今回は5回に分けて入れました。
   ココナッツオイルは今の季節(2月)は室温でも固形。
   瓶ごと炬燵に入れておいて液化させて使いました。

 4.塩、コショウ、鶏がらスープを投入しよく混ぜる。
   ここで味見。

 5.さらにオリーブオイルを少しづつ入れつつ混ぜる。とにかく混ぜる。
   これは香りと硬さの調整が目的。
   油を入れると硬くなるが油っぽくもなるので、味見をしつつ硬さを見つつ混ぜる。
   味が優先だけど、硬さも重要。
   硬さは市販のマヨネーズよりちょっとゆるいぐらいが目標。
   今回は0.5合(90cc)ぐらい入れました。

 6.箸で表面に筋を入れて筋がしばらく残る程度に硬くなるまで混ぜました。
   ココナッツオイルは低温では固形。
   これぐらいで冷蔵庫にしまっておけば調度良いかな、という予想です。

 7.最後に味見して塩コショウで整える。

 8.元の瓶に入れて冷蔵庫で保存。
   出来上がりは1.5瓶分ぐらいになります。
   当然1瓶では入りきらないので、余った分は早めに消費(^^;

ココナッツオイルとオリーブオイルをふんだんに使った贅沢なマヨネーズ。
ペロッと舐めてみた感じは「上品」です。
スイスのホテルで食べたサラダのマヨネーズを思い出すなぁ(^^)

晩酌のつまみに使ってみた感想ですが…
いけますねぇ、これ。
市販のマヨネーズに比べて口どけがとても軽いです。

冷やしたのでいい感じの硬さになっています。
それでも市販のマヨネーズよりはゆるい感じ。
全卵なのでこんなもんでしょう。

改良の余地は有りますが、かなり満足な出来です。
次に作るときは、
 ・酢は色々と試してみと面白いかも。
 ・鶏がらスープはいらないかなぁ。
 ・ボールは一回り大きいのを使おう。
 ・塩はもうちょっと控えめでもいいかなぁ。
なんて思っています。
ご参考まで。

--------
参考URL

食用油の比重
http://www.oil.or.jp/kiso/jas.html
レシピを考えるときに質量から容量に変換したくて参考にしました。
ちなみにココナッツオイル(食用ヤシ油)の比重は約0.91g/cc。
なので、今回買ったココナッツオイル1瓶454gは約500ccです。

クックパッド:全卵手作りマヨネーズ
http://cookpad.com/recipe/1272951
http://cookpad.com/recipe/849696

海外発送のココナッツオイル(楽天)
http://item.rakuten.co.jp/harmony/set2747x2/

「世界ふしぎ発見!」のケトン体ダイエット
http://medianow.jp/bhd/diet/keton-coconut/

2015年2月14日土曜日

「自制腊肉」本場のレシピ解析結果

腊肉(中華ベーコン)を自作してみようと思い参考にしたレシピです。
自作してみた結果はこちら。

中国語のページをGoogle翻訳と拙い私の中国語力で訳していますので、誤訳も多いかと思います。(正直、何が言いたいのかわからないところもあった)
ご参考まで。

[妈妈美食] 南农家自制腊肉
[材料]
  豚バラ肉 5000g
  豚もも肉 5000g
  氷砂糖 80g
  白酒 150g
  お湯 300g
  塩 150g
  中国醤油 420g
  中国たまり醤油 150g
  花椒 3個
  干し唐辛子 3個
  生姜 適量
  八角 適量
  シナモン 適量
  ローリエ(月桂樹の葉) 適量
  五香粉 適量
[作り方]
 1.肉と白酒以外の材料をすべて鍋に入れ、氷砂糖が溶けるまで煮る。
 2.1を冷まし白酒を加える
 3.肉を2に漬け込む(マリネード)
 4.3を7〜8日間涼しい場所に置き、時々混ぜる。
 5.肉を適当な大きさに切り吊るして10日間干す


[妈妈美食] 自制腊肉
[材料]
  豚バラ肉 4000g
  花椒 10g
  八角 10g
  塩 300g
  白酒45° 約50g
  −−以下材料表にはないが作り方に出てくる材料−−
  ネギ 適量
  生姜 適量
  ニンニク 2玉
  醤油 一袋
[作り方]
 1.肉を洗わずに容器に入れ、醤油1袋、白酒50g強、生姜適量、ネギ、ニンニク2玉を加える。
 2.塩で八角と花椒を乾煎りする。八角は変色したらすぐに取り出す。
 3.八角と花椒を砕き塩と混ぜ、これを1の肉にまぶす。
 4.6-7日間漬け込み、15-20日間吊るして干す。


[美食天下] 自制腊肉
[材料]
  豚バラ肉 適量
  醤油 60g
  たまり醤油 60g
  白酒 30ml
  食塩 50g
  氷砂糖 30g
  八角 適量
[作り方]
 1.たまり醤油、醤油、食塩、氷砂糖(砕く)、白酒、八角を大きなボウルに入れ混ぜる。
 2.ばら肉を1に入れラップをして冷蔵庫で2-3日放置。途中タレが均一に染みこむよう肉を動かす。
 3.8日間、風通しの良い涼しい場所に吊るす。
 4.4を洗い、1時間蒸し器で蒸す。


[下厨房] 自制腊肉
[材料]
  豚ばら肉 1500g
  醤油 90g
  たまり醤油 70g
  塩 50g
  氷砂糖 30g
  白酒 30g
  花椒  
  八角 適量
[作り方]
 1.豚バラ肉を洗い水気を拭き取り、漬け込み容器に入れる
 2.豚バラ肉以外の材料をよく混ぜ、容器に入れよく混ぜる。
 3.3-4日漬け込んだ後、涼しく乾燥した場所に約1週間干す。
 4.3を30-40分蒸し器で蒸す。

チャイナベーコンを作ってみた!けど…

中国に出張に行くと地元のレストランに行くのが好きです。
同僚がたくさん同行してるとどうしても日本食か日本人向けレストランになっちゃうんだけど、その土地ではその土地の人の食べているものを食べる主義の僕としてはかなり不満。
やっぱり地元の人達がいっぱい入っているお店は美味しいんですよ。
なんだかよくわからないけど「とりあえず注文する」というギャンブルも面白い。
そんな僕がたまに出会う、気になる食材の一つが豚ばら肉の燻製のようなものでした。
初めて食べたのは上海だったか深センだったか忘れてしまったが、スライスされたそれは香ばしいけど燻製とは違い不思議な味。青島啤酒とか黄酒によく合いました。

久しく中国出張から遠のいていたのですが、先月久しぶりに杭州に出張。
僕と同じく地元中華好きの先輩と夜市が立っている道を「よさげな飯店はないかなぁ」と物色。

不意に入った飯店で久しぶりにあの食材が入っている料理を見つけました。

 僕「このローカル感、久しぶりです」
先輩「よさげだねぇ。みんなウマそうに食ってる。多分当たりだよ」

運良く写真付きメニューがあったので、あれこれと注文して、料理が出てきました。

先輩「このチャイナベーコンがいいよねぇ」
 僕「あ、これベーコンなんですか?」
先輩「そうそう、そう言ってたよ陳さんが」
 僕「へー。そういえば豚バラ肉だし、燻製っぽいですよね」
先輩「これが、また黄酒にあうんだよね〜」
 僕(『チャイナベーコン』かぁ。後でググってみよう!)

写真の奥の皿の料理にチャイナベーコンが使われていました。
手前は定番の空芯菜の炒めもの。

そしてググってみたんです。
  チャイナベーコン
結構出てくるけど、面白いのは作り方が出てくること。
楽天かAmazonで商品が出てくると思っていたんですけどね。
しかも読んでみるとやたらと簡単ではないですか。
いくつかのblogを読んでみると、だいたい同じで
  1: 豚バラ肉を醤油に1日漬け込む
  2: 1の豚バラ肉を吊るして3-4日干す
  3: 2の豚バラ肉を烏龍茶で40分ぐらい蒸す(烏龍茶がポイントらしい)

多少料理の腕には覚えのある自分。
これであのチャイナベーコンが作れるなら作ってみるしかない。
で、作ってみましたよ。
それっぽいのが出来ました。
これはこれで美味い。
でも、あのチャイナベーコンとはチョット違う…。
うーむ。
こうなると食べたい、あのチャイナベーコンが。

そして凝り性な性格に火が付きました。
本場の方々はいかにして作っておられるのか、まずは調査!
きっと中国にもクックパッドみたいなサービスがあるはずです。
検索ワードですが、中国では「自家製ベーコン」は「自制腊肉」と言うらしい。
「自制腊肉」で検索するとそれらしいページがヒットしました!
参考になりそうなページをピックアップ。
  [妈妈美食] 南农家自制腊肉
  [妈妈美食] 自制腊肉
  [美食天下] 自制腊肉
  [下厨房] 自制腊肉

なるほど、なるほど。
Google翻訳と拙い中国語力で解析してみると、大きくは2つのタイプにわかれています。
(解析結果はこちら
  A: 醤油ベースのタレに漬け込む→干す
  B: 醤油ベースのタレに漬け込む→干す→蒸す
両タイプとも漬け込みは1週間ぐらい。
干す時間が違って、Aは10〜20日、Bは1週間ぐらい。Bは蒸す工程があるため干す時間が短いようです。

漬込みタレで共通しているのは醤油、スパイス類(花椒、八角)、氷砂糖、白酒です。
・醤油はもちろん中国醤油。しかも生抽 (普通の中国醤油)と老抽(中国のたまり醤油)のミックスが使われています。中国醤油はちょっと粘度がある(とろっとしている)だけで、味はほとんど日本の醤油と同じ。老抽は一般的には色を濃くしたい場合に用いるそうです。
・スパイス類は個性が出そうですが、共通しているのは花椒と八角ですね。
花椒は日本では四川山椒とか中国山椒と呼ばれる山椒の一種です。四川料理では欠かせないスパイスで、ピリ辛(麻辣)の「ピリ(麻)」を担当。
八角は別名スターアニス。日本でもおなじみですね。
・白酒(バイチュウ)は中国のスピリッツ。アルコール度数の高い蒸留酒で、独特の匂いがあります。値段も味もピンキリで、下手なの飲むと翌日臭くて大変なことになるが、上等な白酒はいくらでもいけてしまう。この辺りはウィスキーや焼酎と同じですね。

ここまでわかるとなんとなく作れるような気がしてきました。
醤油は日本の醤油でも代わりになりそうだし、白酒はウィスキーか泡盛で代用出来そうな気がする。 
花椒と八角は手元にある。

…さて、作ってみますか。

続きはこちら。